2022年1月5日(水)名古屋市の人魚の学校の練習会に参加しました。今年の初スイムです。今回のおしゃべりは「マーメイドスイム上達法 その2」です。マーメイドスイムが上手くなる秘訣を解説します。
人魚の学校とは?
2022年1月5日水曜日、愛知県名古屋市名東区にありますダイビングショップ&スクールevisにて、人魚の学校の練習会が開催されました。今年最初の人魚の学校ということで、気分も新たに初スイムを楽しみました。

evisのプールは名古屋でも最大級の室内ダイビングプールで、浅いところは水深1.2m、深いところは水深5mあります。水温はちょっと低めの27度です。
マーメイドのライセンスって?
この日はライセンスの取得にチャレンジされる方がいらっしゃいました。以前からマーメイドスイムをされている方だったので、次々と課題をクリアーされてましたね。
マーメイドスイムにライセンスがあるのをご存知でしたか? 資格がないと泳げないわけではありませんが、本格的にマーメイドスイムをやってみたい方はチャレンジされる方も多いんですよ。
学科試験もあり、機材や歴史の基礎、水の中での技術や、海・環境に至るまで、マーメイドスイムの幅広い知識を学びます。また実技もしっかり教えてもらえます。立ち泳ぎや遠泳、ドルフィンキック、水に沈む方法、ダックダイブ──などいろんな技術を習います。
人工呼吸や、気道確保しながらの曳行(えいこう)など、緊急時のテクニックも身に着けます。ライセンス取得に挑戦したい方は、ぜひ人魚の学校へ足を運んでみてくださいね。
この日のマリダイバー
この日のマリダイバーはチャイナ風のウェットスーツで泳ぎました。これは前回の記事でご紹介しましたね。珍しいデザインの可愛いウェットです。

2時間の練習会の中では飛び込みをしてみたり、バブルリングを作ったり、春麗のマネをしてパンチ練習やスピニングバードキックをしたり、iPhoneの防水カバーハウジングをテストしてみたり……。
もうやりたい放題です。もちろんちゃんと真面目にマーメイドスイムの練習もしていますよ。こんなふうに自由に楽しめるのも、人魚の学校の良さだなあと思います。シェリーナ先生チェルシー先生いつもありがとうございます!
今回のテーマは「マーメイドスイム上達法 その2」
さてここからは人魚の皆様の華麗な泳ぎを拝見しつつ、私のおしゃべりにお付き合いくださいね。今回のテーマはマーメイドスイム上達法 その2です。
以前にもマーメイドスイム上達について動画の中でお話したことがあります。一番大事なのは「真似ること」。上手な人の動きをよく観察して、そっくりそのまま真似をして、自分でやってみることが大切──というお話をしました。

もちろんこれは大前提のことで、お手本を真似して、同じことを練習するのは基本中の基本のトレーニングです。
でもその次の段階としてやることがあります。それは「自分の動画を見る」ことです。
次のステップは自分の泳ぎを見てみること
この段階まで進まないと上達が途中で止まってしまいます。確かに上手い人のスイム動画を見たり、先生や先輩のお手本を観察すると、自分も上手くなったような気がします。でも見るのとやるのでは大違いなんです。
そのとおり真似してやっているつもりでも、自分で行ってそれを客観的に見ると、全然できてないことが多いんです。
でも自分の映像を見るのができない人はとても多いです。なぜかというとものすごくつらいからです。自分のマーメイドスイムを見ると、上手な人との違いに絶望しちゃうんですよね。つらすぎて、 恥ずかしすぎてまともに正視できません。
「できない自分」を受け入れる
私も10年前のマーメイドスイム映像をYouTube用に編集していた時は、もうあまりの下手さに頭を抱えました。

だからビギナーの方の気持ちはよく分かります。でもね「できない自分」を受け入れないと絶対に上達しないんです。理想と現実のギャップをしっかり自分の目で確認しなければ、そのギャップを埋める作業ができないんです。そのためにも動画を撮影することが大事です。
自分の動画を見ていますか?
人魚の学校ではシェリーナ先生とチェルシー先生が、あらゆる角度で撮影をしてくださいます。上からも下からも自分のマーメイドスイムを動画に収めてくださいます。先生方は毎回人魚の学校の後に、たくさんの動画をアップして、自由にダウンロードできるようにしてくださっています。
でもそのダウンロードした動画を、何度も何度も見返す人はどれくらいいるでしょうか?
SNSに動画を上げるときも、とても映りの良い、上手なところだけ切り取って見ていないでしょうか? 今は自撮り写真を加工して、奇跡の一枚的画像をSNSにアップすることが多いので、動画もついついベストショットばかり選んで見てしまったりしますね。
でも一番勉強になるのは失敗した映像です。かっこ悪くて、恥ずかしくて見るのが嫌になる自分の姿です。はっきり言って絶望します。でも絶望を感じない人は絶対に技術アップはできません。
『ミステリと言う勿れ』に学ぶ
漫画家の田村由美先生の『ミステリと言う勿れ』というコミックをご存知ですか? 風変わりな大学生の名探偵が、次々に事件を解決していくミステリです。菅田将暉さんの主演でドラマ化もされたベストセラ作品です。
その『ミステリと言う勿れ』でこんなシーンがあります。絵を描くのが好きだった少女が、自分の絵は下手だと思ってやめてしまったと話すんです。すると名探偵の大学生・久能 整(ととのう)君がこんなことを言うんです。
自分が下手だってわかる時って目が肥えてきた時なんですよ
本当に下手な時って下手なのもわからない
だから下手だと思った時こそ伸び時です
いやーいいこと言うなあって頷きました。
自分が下手だと気づいたときが「伸び時」
初心者どころか始める前の段階では、その難しさが分からないんですよね。深く潜ったことがない人は、上手な人の素潜りの映像を見ても、それが難しいことさえ分かりません。水に潜るのなんて簡単じゃないの?って勘違いすることもあります。自分が下手かどうかさえ、まったく分からない状態です。
でも実際にやってみると、2mさえ潜れない、耳も痛い息が苦しい、バタバタもがいちゃう、全然できません。超下手くそです。
そしてしばらく続けていると、上手な人との違いが見えてきて絶望して落ち込むんですよね。「なんで自分はあんなふうにできないの?」って。でもここでやめてしまうのはもったいないです。もっと自分を見つめなければなりません。
名探偵の整君の言う通り、下手だと思った時こそ伸び時なんます。自分の泳ぎを動画でしっかり観察して、上手な人とどこが違うのか少しずつ改善していきましょう。
昔の自分のマーメイドスイムと今の映像とを見比べるのもいいですね。改善が上手くいっているのか客観的に見ることができます。自分の映像を見るのがつらい!──それはあなたが伸びている証拠です。一緒に頑張っていきましょう。
人魚の学校ではたくさん動画を撮影してもらえます。こんなに素晴らしい教材はないです。マーメイドになりたい方は、ぜひ人魚の学校にいらしてくださいね。
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