2022年2月20日(日)の人魚の学校練習会に参加しました。カッコいいモノフィンマーマンが登場します。おしゃべりのテーマは「褒めることと褒められること」。人魚の学校では褒め言葉が飛び交いますよ。
人魚の学校とは?
2022年1月23日日曜日、愛知県名古屋市名東区にありますダイビングショップ&スクールevisにて、人魚の学校の練習会が開催されました。evisのプールは名古屋でも最大級の室内ダイビングプールで、浅いところは水深1.2m。深いところは水深5mあります。水温はちょっと低めの27度です。
マーマンとモノフィンについて
この日はダイバーの男性がお二人いらっしゃいました。ここ最近は男性の方も、よく人魚の学校に参加されています。女性の人魚はマーメイドと呼びますが、男性の人魚はマーマンと言います。
今回のマーマンさんのうちお一人は愛用のモノフィンを持参されていました。一般的な足ひれは左右別々で2枚あります。こちらのマーマンさんが履いているフィンです。2枚ヒレはビーフィンとかバイフィンと呼びます。英語だとbifinと書きます。ビー(bi)は「二つ」という意味です。
一方モノフィンのモノ(mono)というのは「一つの」という意味です。一枚ヒレのフィンだからmonofinです。我々マーメイドが脚につけているフィンもモノフィンの一種なのですが、彼のモノフィンはフリーダイビングの競技に使う本格的なものです。
非常にパワフルな推進力があります。どのくらい力強いかと言うと、上半身が水上に飛び出るほどのイルカジャンプができてしまうんです。モノフィンはビーフィンよりも遥かに早く泳げます。まさにイルカそのものですね。ダイナミックでカッコいいです。男性の皆様もマーマンになってみませんか?
この日のマリダイバー「金鯱マーメイド」
この日のマリダイバーは全身ゴールドの金鯱マーメイドテイルです。マーメイドテイルというのは人魚の衣装のことです。黄色は水中でも色が鮮やかに見えるので、個人的に一押しのテイルカラーです。これは人魚の学校で注文したものです。マーメイドテイルの入手の仕方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、欲しい方は参考にしてみてください。

HOTFFISHのラバーモノフィン
テイルの中に入っているのはHOTFFISHというメーカのマーメイドのモノフィンです。ゴムでできていまして、同じゴム製のマヒナのフィンよりは小ぶりです。でもヒレの形が良いので最近良く使ってます。
マーメイドのフィンはゴム、プラスチック、カーボン、シリコンなど様々な素材で作られているのですが、ビギナーの方には個人的にはゴム製のフィンがオススメです。
今回のテーマは「褒めることと褒められること」
今回のテーマは褒めることと褒められることです。私が人魚の学校に入学したのは2021年8月22日のことでした。今からちょうど半年ほどほど前です。以来もう授業に17回参加しています。
人魚の学校を主催してくださっている、シェリーナ先生とチェルシー先生が本当に素晴らしくて感激したんです。最初に参加した時からずっと、何かご協力できることがないかな、力になれたらいいなと思ってYouTubeを続けてきました。
たくさん褒めあう人魚の学校
もう惚れ込んでいると言ってもいいです。それは先生方が、参加される人魚の皆さまを本当によく見ていて、褒めていることに感動を覚えたからなんです。
誰かが水に飛び込むと、さっと追いかけてマーメイドスイム姿を撮影されます。そして浮き上がってくると、今の潜り込み綺麗だった! テイルがすっごく美しい! そんなに深く潜れるなんてすごい! 回っている姿が最高!──なんて褒めに褒めるんです。
口先だけで言ってるんじゃないですよ。チェルシー先生もシェリーナ先生も、いつもにこにこしていて笑顔で生徒さんを褒めてくださるんです。それだけでなく生徒さん同士でも今の泳ぎ良かったねとかそのテイルすごくいいねーなんて褒め合ったりしてにぎやかなんですね。この光景を最初に見た時にプール全体が温かい雰囲気に包まれているようで、すごく胸を打ちました。
最近褒められましたか? 褒めていますか?
考えてみてほしいんですが、最近みなさん褒められているでしょうか? そして他の方を褒めていますでしょうか? 大人になると褒められることって激減するんですよね。
褒められるのは赤ちゃんの時が人生マックス、最高値だと思います。だっておしっこをしたり、うんちしただけで褒められるんですよ。ちゃんとおしっこ出たねーとか、おっぱいのんだだけでちゃんと飲めてえらいねーって。小学校だと足し算引き算のテストで丸をもらっただけで、すごいね、頑張ったねと褒められます。
いやいや、私は、僕は親にも先生にも褒めてもらったことない──という方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも一般的に褒められるハードルは、子供よりも大人のほうがずっと高いということは、感覚的に理解できると思います。だって大人がトイレに行ったって、ご飯を食べたって、掛け算ができたって、誰も褒めてくれませんからね。
大人になると褒められないし、褒めるのも難しい
大人になるとなかなか褒められませんが、一方で素直に「褒めること」も難しくなります。大人の社会は競争社会です。下手に相手を褒めたりすれば自分の方が下だと認めることになるかもしれません。
自分ができることも理想も高くなるから、相手の長所ではなく欠点ばかり目について、ついけなしてしまうかもしれません。または劣等感があると自分を卑下してしまって、素直に相手を褒めるのが苦痛かもしれません。逆に自分の方が上だという高慢な気持ちがあると、他人が素晴らしいことをしてもこんなの大したことないと見下してしまうかもしれません。
自分から相手を褒めるのは難しい、でも心の底では褒められたいと願う──これが大人の世界のシビアさだと思います。
上下関係の褒め言葉は大人には向いてない
ただ子供のときの褒められ方は、大人には向いていないとも思っています。というのも親や先生が褒める時、そこには絶対的な上下関係があるからです。能力が上の人が下の人を評価する関係です。
幼稚園児が描くクレヨンの絵は大人から見たら下手かもしれませんが、先生も親も「すごく上手だね」と褒めます。子供は褒められたくて、もっともっと絵を描きます。これは立場が上の人に褒められたいと願う、ある種の「依存」なんですね。ツイッターやインスタグラムなど、SNSでいいねがつかないと不安になる心理と同じです。
認められたい気持ちが強すぎると、かえって歪んだ方向に向かってしまいます。だから最近流行のアドラー心理学では、褒めるということを徹底的に否定しています。
人魚の学校は横方向の褒め言葉
このように私は一概に、褒めるという行為を絶賛しているわけではありません。でも人魚の学校での褒め言葉は、このような上下関係の褒め言葉ではないんですね。大人が子供に言うような「よくできました。」という褒め言葉ではないんです。
人魚の学校で行われているのは「上下間の評価の褒め言葉」ではなくて、「相互間の励ましの褒め言葉」なんです。
褒めるって結構難しいんですよね。それはきちんと褒めるにはちゃんと相手のことを見ていないといけないからです。ただ何でも「すごーい」「サイコー」とか口で言うだけなら誰でもできます。でもきちんと褒めるには観察が必要です。ポイントを押さえた褒め方じゃないと響かないんです。
アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンも言ってます。「何でもけなす人と何でも褒める人はどちらも考え無しである」──と。
双方の励ましや称賛の素晴らしさ
人魚の学校では、皆さんお互いに相手の泳ぎを良く見ているんですね。特に先生方は常にビデオ撮影していますから、どう潜っているか、どう泳いでいるかしっかり観察されています。だからちゃんと、今の潜り込みはうまくできていた、手の動きが優雅で美しかった──という観察に基づいた褒め言葉をされてます。
観察して素直に心に湧き上がった称賛の言葉なんです。またマーメイド同士お互いを褒めることが双方の励ましになっています。それが人魚の学校全体の明るくてポジティブな雰囲気につながっているのかなと思います。
ぜひ人魚の学校へ
きちんと褒めることができる人はきちんと見ることができる人です。皆でお互いに勇気づけ称賛しつつ、お互い向上していこうとする雰囲気は本当に素敵だなと思います。
そんなわけでシェリーナ先生・チェルシー先生の褒め言葉を聴きたい、またマーメイドの皆さんとの楽しいマーメイドスイムを体験したい方は、ぜひ一度人魚の学校に足を運んでみてください。
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