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iPhoneは水深5mで自撮りできる!?  防水カバーなしで水没大実験

この記事は約7分で読めます。

iPhoneはどれぐらいの水没・水深に耐えられるのでしょう? 水深5mのダイビングプールで素潜りして自撮りをしてみました。カバーやハウジングはつけていません。iPhoneの耐水・防水機能について詳しく解説しています。

今回の研究テーマ「水深5mにiPhoneは耐えられるのか?」


今回の研究テーマは「水深5mにiPhoneは耐えられるのか?」です。最近のiPhoneは防水機能がありますね。でも水深5mのダイビングプールで自撮りができるのでしょうか? そこで自らのiPhone12を用いて実験を行いました。その驚きの結果をご覧ください!

iPhoneの防水性について検証してみる


iPhoneの耐水性・防水性気になりませんか? お風呂で使っているあなたまたは海やプールで撮影したいあなた。一応防水機能があるのは分かっているけど、結構ビクビクしつつ使っているのではないでしょうか。今回は水深5mのダイビングプールで自撮りをするという実験を行いました。iPhoneで水中撮影をしたい方必見の内容です。

後半部分で水中撮影での非常に重要な注意点をお話します。これを守らないと大変な事態になります。最後までしっかりとご覧ください。

iPhone水没大実験の実況


さあでは実験スタートです。バックアップに人魚の学校のチェルシー先生・シェリーナ先生がご協力くださっています。iPhoneのインカメラで自撮り開始。水深5mのプールにおよそ秒速1mほどのスピードで沈んでいきます。

このiPhone12は私マリダイバーの私物です。iPhoneは水没状態での故障は保証対象外となっております。無謀です! あまりに無謀な実験です! しかし好奇心に勝てずにやってしまいました。

水深5mで自撮りする


水深5m地点に到着しました。ウェットスーツを着ておりますので、身体が浮かないように5kgの重り(ウエイト)を付けております。底に腹ばいになって、できる限り水深5mにiPhoneを近づけます。時々上を向けてこれが本当に水深5mであることの証明映像を撮影しています。

画面に変化は見られません。自撮を続けております。今の所画面は録画状態で変わりません。問題なく映っております。自撮り状態を続けます。1分が経過いたしました。そろそろ浮上したいと思います。浮上スピードもおよそ1秒あたり1m。秒速1mではしごをつたってゆっくりゆっくりとのぼっていきます。浮上いたしました。実験終了です。

実験の結果iPhoneはどうなったのか?


さてその結果はというとまったく問題ありませんでした。映像も上手く撮れていました。しその後3日使用していますが、なんらかの不具合・故障もありません。本当に良かったです。(心からの喜び)

もし壊れてしまった場合、クラウド上とかローカル上にデータのバックアップがあると言っても、普段使っているiPhoneが壊れたら生活に非常な不便が生じるからです。

ただし!海やプールにiPhoneを持っていくのはちょっと待ってください。これからお話することを最後まで聞かずに早合点してiPhoneを水に沈めると、故障する可能性があります。

これからお話する3つのことを頭に入れた上で行ってください。また故障した場合当研究所では責任が取れません。どうぞくれぐれも注意してください。

iPhoneを水中に入れる時の注意事項


では最初の1点目。Apple公式サイトの注意事項としてこう書かれています。

iPhone を着用したまま泳ぐまたは入浴する
iPhone を意図的に水没させる
これらの行為はお控えください

と言っているんです。この時点で私の実験は公式が禁じていることを行っています。Appleの指示を完全無視です。つまり全て自己責任でやっています。

もし壊れてしまった場合でもAppleの保証の対象外です。海やプールで水中撮影する場合全て自己責任で行ってくださいね。

iPhoneの機種を調べること


2点目。iPhone12以降の機種で行うこと。

これすごく大事です。iPhoneならなんでも水に浸けていいわけじゃないです。

iPhone12の防水性能はIP68等級です。Apple公式サイトによると

iPhone12と13はIEC規格 60529に基づくIP68等級に適合しています

と書かれています。

具体的に言いますと、IP68等級は「深さ6mまで最長30分まで適合」ということです。

iPhone7以降は耐水性能がありますね。この「耐水性能」というのはあくまでも日常生活における少々の水分です。

例えば濡れたままの手で触ってしまうとか、顔を洗う時に洗面台に置いたiPhoneにちょこっと水滴がかかるぐらいのことです。ジャブジャブ水に沈めていいということではないです。

iPhone公式はiPhone12以降の機種はIP68に適合と定めています。これはiPhone7からの「耐水」機能というレベルではなく「防水」という高いレベルです。iPhone12と13は水深6mまで30分まで耐えられるということです。

ちなみにiPhone11の防水は深さ2mまで最長30分。iPhone11Pro と11Pro Maxの防水は深さ4m最長30分です。だからiPhone11とiPhone12では大違いです。

水深5mのプールに沈めた場合iPhone11では壊れる危険性があります。公式サイトには自分のiPhoneの機種がどのくらいの耐水性・防水性があるかちゃんと書かれていますので、水に浸ける前に必ず調べてください。

真水のプールで静かに潜水すること


真水のプールで静かに潜水すること。先程のIP68という防水規格なんですが、IP68の6というのはあらゆる方向からの強い水流に対して保護されているということです。

この「強い流水」というのは1分あたり100Lの真水をあらゆる方向から3分間噴射としっかり決められています。つまり真水であり海水ではない。川などの激流ではない。極度の冷水や熱湯でもないという実験なんです。

だから例えばこんな条件だと完全にNGです。海の中でiPhoneをぶん回したり速い潜行スピードで潜ったり、iPhoneを身に着けてクロールなどで速く泳いだり、表面に氷が張っている湖につけたり、熱いお風呂または入浴剤が入っているお風呂に浸けたり──

これらのことは想定されてないんです。今回の私の実験では秒速1mでゆっくり潜って、iPhoneはほぼ動かすことなく、真水27度のプールにおいて、水深5m。水中の滞在時間は1分以内という条件があったから問題がなかっただけで、どんな状態でも iPhone12が水深6m・30分に耐えられるとは限りません。

iPhone水没実験の注意点まとめ


3点の注意点をまとめます。

1 自己責任であること
2 iPhone12以降で行うこと
3 IP68防水の条件を守る

この3点を気をつけてくださいね。

水没後のiPhoneについて

一度水没したiPhoneはすぐに充電はしないでください。十分に乾かしてからライトニングケーブルを接続してください。

それと水没直後は音がちょっとこもるかもしれません。その場合は水滴をスピーカー部分から弾き飛ばすための音を流すといいです。YouTube上にもたくさん音源があります。(音を)流すだけですぐに水滴がなくなるので便利ですよ。

というわけで結論!

iPhone12以降の機種は一定の条件が揃っていれば水深5mでも自撮りができる

CNETのiPhone水没実験


CNETというアメリカのメディア企業の実験によりますと、iPhone12は水深20m水温10度40分間の水没にも全く問題なく耐えられたそうです。公式発表の4倍近くの水深でも大丈夫なんて素晴らしいですよね。

「iPhone 12」、真の耐水性は?--冷たい湖で水深20mまで沈めてみた
アップルの「iPhone 12」は、シリーズ全モデルとも、耐水性がIP68等級となっている。だが、2019年の「iPhone 11」シリーズと同じく、実際にはそれ以上の耐水性を備えている可能性がある。...

おそらくApple側も防水性能を控えめに発表しているんでしょうね「水深20mでも大丈夫」とか書いちゃうと、無茶なやり方で潜水してiPhoneが壊れた人が「どうしてくれるんだ!」と訴訟を起こすからでしょう。

それにあらゆるものは劣化します。たとえiPhone1213だとしても、長年使っていると部品が劣化して防水性能が弱まる可能性もあります。

おそらく今後iPhone14、iPhone15と最新機種が出るたびにどんどん防水の水深も深くなっていくと思います。水中でぶん回しても大丈夫──のようなiPhoneが発表されるかもしれません。それまでは自己責任で水中自撮りをするか、完全防水のカバー・ハウジングを使うか、GoProなど水中OKのカメラを使いましょう。今後のAppleに期待大です。

動画で見る

関連サイト

iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について – Apple サポート (日本)
iPhone 12」、真の耐水性は?–冷たい湖で水深20mまで沈めてみた – CNET Japan

ロケ地

ダイビングスクール&ショップ evis(愛知県名古屋市)

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