マーメイドスイムでダイビングマスク選びに悩んでいる皆様へ。6種類のダイビングマスクをつけて実際に水中に潜った映像とともに、マスクの機能、使い心地などをレビューしています。水中での見え方などを参考にしてくださいね。
研究テーマ「マーメイドのためのマスク選び」
今回の研究テーマは「マーメイドのためのマスク選び」です。マーメイドスイムは裸眼で行うこともありますが、水中では物がボケて見えるので、普段の練習にはマスクが必需品です。でもダイビングマスクは様々な形、材質、色、用途があり、どれを選んだらいいのかと困っている方も多いのでは? 今回は6種類のマスクの水中での見え方をご紹介し、それぞれのマスクレビューをいたします。あなたのマスク選びの参考にご覧ください。
様々な種類があるダイビングマスク
YouTubeにもダイビングマスクのレビュー動画がたくさんありますよね。でも一言で「ダイビングマスク」と言っても、スキューバダイビング用、フリーダイビング用、スピアフィッシング用、スキンダイビング用、マーメイドスイム用──など、どんな目的で使うのかによって全然種類が違ってきます。
今回は特にマーメイドスイムやスキンダイビングなどで美しさやSNS映えを重視する方、そして機能性も大切にしたい方に向けてダイビングマスクを6種類用意しました。水中での見え方使い心地や機能などをあくまで私個人の主観ではありますが、レビューしたいと思います。
1:ブラック・一眼・素潜り用
最初は素潜り用のブラック一眼マスクです。黒いマスクはおそらく一番種類が多いのですが、視野が若干狭くなることと、ちょっと怖い感じに見えてしまうんですよね。私個人は黒が好きで、よくシャチなどクールなデザインのマーメイドテイルに合わせていますが、パステルピンクなどフェミニンデザインのマーメイドテイルには正直あまり合いません。
ダイビングマスクのレンズはガラスでできたものとプラスチックのものがありまして、これはプラスチックレンズです。軽くてマスク内の空気の容量が少ないので、スキンダイビングやマーメイドスイムなど素潜りに向いています。
両目が一枚のレンズになっているのを一眼レンズというんですが、一眼は眉毛までレンズ内に入るため表情が読み取りやすいんですよ。眼球だけしか見えないとあまり感情が読み取れないんですが、眉毛が入っていると表情が豊かに見えます。
2:イエロー・一眼・スキューバ用
続いてイエローの一眼スキューバ用マスクです。これは先程と同じ一眼レンズですが、強化ガラスでできていて、スキューバダイビング向けとなります。容量大きめでマスクスクイズも起こりやすいです。

ただスキューバはいくらでもタンクから空気が吸えますから、空気の容量が大きくてもマスクブローが簡単にできますね。だからマスク全体が大きいです。その分顔の大部分がレンズ内に入るので、かなり表情が分かりやすいです。
ただしこのように目とレンズの距離が遠く、シリコンのスカート部分に色がついているマスクは、視野が狭くなります。ゆっくり動くスキューバならいいんですが、素早くダイナミックに泳ぐマーメイドスイムの場合人や岩にぶつかりやすいです。泳ぐ時に注意が必要です。
またレンズと目の距離があるのとシリコンが光を通さないので、レンズ内の顔が若干暗く見えます。でもこれはマーメイドテイルの色に合わせて選んだものなので仕方がないです。映え重視で購入したものです。色付きマスクはテイルやブラの色と合わせるとコーディネートが決まります。
3:ホワイト・二眼・素潜り用
次は素潜り用のホワイトの二眼マスクです。ここ数年のスキンダイビングやマーメイドスイム界隈で人気のホワイト。どんなテイルにも合わせやすく、また黒よりは可愛く見えるために女性の間で人気急上昇です。他にも変色がしにくいこと、鼻水がたれても見えにくいことなどの理由から、ホワイトが選ばれています。
二眼のマスクはレンズが二枚で真ん中にブリッジがあります。なので一眼よりは表情が読みにくくなります。水中での視界は一眼でも二眼でもそんなに気になりませんが、二眼の方が目に近くなるため若干視野が広く感じます。
あとマスクによっては度付きのレンズに入れ替えられるものもあります。目が悪い方は二眼のレンズがおすすめです。これはレンズを入れ替えられないプラスチックレンズですが、軽く容量が小さめなので素潜り・スキンダイビング向けです。練習会でも同じようなマスクを使っている方をちらほら見かけます。私も以前チェルシー先生のマスクと間違えてしまったことがあります。
4:クリア・二眼・素潜り用
続いてフリーダイビング用クリア二眼マスクです。以前レビューしましたインクレディブルマスクです。

プロのフリーダイバーも使用している、とにかく深く潜りたい方向けのマスク。容量がものすごく小さくて軽いんですよ。目とレンズの距離もかなり近いので視野がすごく広いです。目とレンズが近ければ近いほど広く物が見えるんですよね。だからスピアフィッシングにも向いています。顔にぴったりフィットします。しつけている感がほとんどないです。
機能性は抜群なのです。がただ遠目で見るとちょっと怖い感じです。キュート系のマーメイドの方にとっては正直ミスマッチかもしれません。ブルーレンズでなくクリアレンズのものだともうちょっと怖さがなくなると思います。ちなみにスカートが黒のインクレディブルはまさにバットマンって感じで、めちゃくちゃカッコいいしクールです。シャチ、ホエール、サメ系のマーメイドテイルにおすすめです。
5:クリア・一眼・スキューバ用
5番目のマスクはスキューバ用の一眼クリアマスクです。持っているマスクの中で一番大きいです。これは以前、水中ダイビングモデルをされている女性にお勧めしてもらって購入したものです。「顔を120%美しく魅せてくれるマスク」とおっしゃってました。レンズが大きな一眼ですし、眉も目もくっきり見えます。そしてスカートが透明シリコンなので目の部分に周りからの光が透過して明るく綺麗に見えるんですね。
透明シリコンマスクの欠点として、長年使っていると黄色く変色すること──と先程も言いましたが、鼻血や鼻水がたれていると外から見えてしまったりします。でも写真・映像映りを気にする方はできるだけ透明シリコンがいいと思います。水中でも顔の表情がはっきりわかるからです。
ただ容量の大きいスキューバ用はレンズがガラスで重いですし、マスクブローやマスククリアが素潜りだと大変だったりするので、あくまでも映えを重視する方向けです。
6:クリア・二眼・素潜り用
最後に素潜り用のクリア二眼マスクです。これは3番目にご紹介しましたホワイトのマスクの色違いとなります。透明なので肌の色が白く綺麗に見えます。二眼で目の間にブリッジがありますが、それでも目の表情が分かりやすいです。眉もくっきり見えています。
プラスチックレンズなので軽いです。潜り込みもしやすいですし、マスクスクイズも水深5mぐらいですとほとんど起こりません。容量が小さいのでマスクブローの息も最小限ですみます。目とレンズの距離が近いこととクリアスカートなので視野が広いです。機能的にも問題なく使えますし、SNS映えも期待できると思います。
個人的にはこれまでご紹介したマスクの中ではマーメイドスイムにおいては一番オススメできるタイプです。
私の理想のダイビングマスク
ただ私の理想としては
■二眼でなくて大きめの一眼
■目とレンズの距離が近い
■空気の容量も最小
■スカート面積が大きくて透明
■マスクストラップがバックル式の黒
なんです。
そういうマスクをいろいろ探し求めていますが、なかなか見つかりません。もしそのようなマスクを知っている方がいらっしゃいましたらぜひ教えて下さい。
水泳ゴーグルじゃだめなの?
それからダイビングマスクと水泳ゴーグルの違いを最後にお話します。スイミング用のゴーグルは鼻が覆われていません。これは浅いプールで使用するときはいいのですが、水深5m以上潜るときには適していません。
深く潜ると空気が圧縮されるために眼球が押されて痛みます。これをマスクスクイズと言います。

マスクスクイズを防ぐために鼻から息を吹き込むマスクブローを行う必要があるのですが、水泳ゴーグルは鼻が覆われていないので目のカップに息を吹き込むことができません。
またマーメイドスイムでは水中でくるくる回るパフォーマンスをしますが、その時に鼻から水が入って痛むんですね。鼻に水が入らない訓練法もありましてこの記事で解説していますが

一般的には鼻を挟んでとめるノーズクリップや、鼻に差し込んで使うノーズプラグなどを使います。


いずれにしても ゴーグルだけでなくダイビングマスクがあると便利です。人魚の学校ではレンタルもありますが、自分用のダイビングマスクがあるといいですね。
次回予告・マスクの使用法・メンテナンス
さてマスクを購入したら次にしなければならないことがあります。次回はマスクの使用の前の下準備や長く使うためのメンテナンスの仕方など詳しく解説します。どうぞ楽しみにしていてくださいね。
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