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【ウエットスーツの選び方】マーメイドのファッションショー

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水が冷たい季節に重宝するウェットスーツ。秋冬のマーメイドスイムに活躍するウェアです。様々な色やデザインがありますが、いったいどれを買ったら良いの? とお悩みのあなたに、ウェットスーツの機能や買い方、選び方を解説します。

研究テーマ「ウェットスーツの選び方」

今回の研究テーマは「ウェットスーツの選び方」です。「秋冬など水を冷たく感じる時期にもマーメイドスイムを練習したい!」そんな熱心なあなたにお勧めしたいのがウェットスーツです。

ウェットスーツは防寒・保温の機能があるウェアです。最近は可愛いカラーやデザインのものがたくさん販売されています。今回はウェットスーツの機能や、どんなものを購入したらよいかなど詳しく解説します。

低体温症を防ぐウェットスーツ

以前「低体温症(ハイポサーミア)」に関する記事を書きました。たとえ水温が30度以上ある真夏のプールや海でも、長時間水に浸かっていると低体温症になる可能性がある──ということをお話しました。ましてや秋冬で水が冷たく感じる季節では、海やプールで具合が悪くなってしまったり、泳ぐのが辛くなったりするかもしれません。

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様々なデザインがあるウェットスーツ

そんな時に便利なのがウエットスーツです。ウェットスーツといえば、一昔前までは真っ黒で味気ないものばかりでした。でも最近はマーメイドの皆さんがおしゃれを楽しめるような、様々な色やデザインのウェットが販売されています。

水辺で使うウェアいろいろ

まずこちらのウェアをご覧ください。私が水辺で使うウェアを集めてみました。いろんな色や形のものがあります。ただビギナーの方は、ラッシュガードウエットスーツを混同してしまっていることがあります。

ラッシュガードもウェットスーツもどちらも海やプールで活躍するウェアです。ぱっと見はどちらもよく似ています。特に海外通販だと「wetsuit」と「rash guard」という単語が両方書いてあることがあって、間違えて買ってしまうかもしれませんので気をつけてください。

ラッシュガードとは何か?

ラッシュガードはポリエステルやナイロンなどの、化学的に作られた合成繊維でできているスポーツウェアです。触るとつるつるしています。伸縮性があるので体にフィットして動きやすく、また水に濡れても早く乾くので水辺のスポーツでよく使われています。

ウェットスーツとは何か?

こっちはウェットスーツです。ネオプレン(ネオプレーン)という素材でできています。ラッシュガードよりも厚みがあります。熱を外に逃がしにくく保温性があるので、ダイバーが水中に潜る時に向いています。

ラッシュガードとウェットスーツの違いは?

このラッシュガードとウェットスーツ違いは何でしょう? 一番の違いは「保温性」があるかないかです。最初にラッシュガードから説明します。私が着ているこれこれはラッシュガードです。ウエットスーツではありません。

よく勘違いされているのですが、ラッシュガードには保温性がほぼありません。ラッシュガードは着ても着なくても、水温の冷たさはあまり変わらないんです。

ちょっと想像してみてください。あなたは冬の寒い日に外で素っ裸で立ってます。めちゃくちゃ寒いです。凍えますよね。次に外に突っ立ったまま、Tシャツを着たところを思い浮かべてください。どうでしょう? 若干寒さが和らぐ気がします。でも大した違いがないというか、やっぱり寒いことには変わりありません。

ラッシュガードも同じです。ラッシュガードを着ていると、泳いだ時に水が直接肌に触れません。Tシャツの生地があるから直接肌が風に当たらないのと同じです。なのでちょっと感じ方が変わるだけです。

ラッシュガードの目的は「日焼け止め」

ラッシュガードの目的は「防寒」ではなくて「日焼け止め」です。そもそもラッシュ(rash:ひどい日焼け)をガード(guard)するという意味ですから、日焼け防止のために着るウェアなんです。物理的に布で太陽光線をブロックするので、日焼け止めクリームを塗るよりも効果があります。

もう一つ別の役割があるとすれば、ラッシュガードを着ていると肌が露出していないので、擦り傷や切り傷を防いだりクラゲなどの海中生物から肌を守ることができます。ただし(布に)厚みがないので、棘の鋭い海中生物の毒を防ぐ効果まではありません。

ウェットスーツとは何か?

一方ウェットスーツには保温性があります。ネオプレン素材の構造はナイロン素材に挟まれた合成ゴムの中に、細かい気泡・空気の粒が含まれています。空気が入っているので人肌で温まって、すぐに温度が冷めにくくなっているんです。

また細かい空気が入っているということは、浮力があるということですね。体全体に浮き輪をまとっているようなものです。ウェットスーツは水に浮きやすくなる効果があります。泳ぎが苦手な方はウェットスーツを着ていれば全身浮き輪状態なわけですから、まず沈むことはありません。

ウエットスーツにはウエイトが必要

だから水中に潜りたい場合には重りのウェイトをつけないと体が浮いてしまって、上手く潜れません。素潜りしたい場合にはウエイトとウェイトベルトが必要です。

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また厚みがあるので、海洋生物の毒から身を守る効果もラッシュガードよりは高いです。シュノーケリングのツアーなどでは、安全性を高めるためにウェットスーツの着用が求められる場合があります。

ラッシュガードとウェットスーツの違いまとめ

まとめますと、ラッシュガードの目的は「日焼け防止」。速乾性があるので水辺のウェアに最適です。擦り傷や切り傷から肌を守る効果もありますが、ウェットスーツほどは保護してくれません。また保温性や浮力もありません。

ウェットスーツの目的は「防寒」。着ていると温かいので寒い季節に便利です。ただし浮力が強いので溺れる危険性は少ないですが、潜るためにはウェイトが必要です。厚みがあるから肌の保護効果も高いです。以上ラッシュガードとウェットスーツの違いでした。購入するときには間違えないように気をつけてくださいね。

ウェットスーツの選び方1「厚み」

ではウェットスーツがほしい時、どんなものを選んだらいいのでしょうか? まず考えないといけないことがあります。それは「厚み」です。ウェットスーツのネオプレン素材には1mmから7mmぐらいまでいろんな厚みがあるんです。

ウェットスーツの材料であるネオプレン素材は、厚ければ厚いほど中に含まれる空気の量が増えます。つまりネオプレンが厚いほど保温性や防寒性が高くなりますが、その分水に浮きやすくなります。

またネオプレン素材は柔軟性がありますが、やはり厚いと体を動かしにくくなります。素潜りやスキンダイビングではだいたい1mm〜3mmのウェットスーツが向いています。

逆にスキューバダイビングではそこまで激しく体を動かさないので、主に5mm〜7mmぐらいのウェットスーツが多いです。

だからマーメイドの皆さんは1m〜3mmのウェットがオススメです。5mmのものと比べるとやっぱり保温性は下がってしまいますが、薄めのウェットスーツの方が泳ぎやすくて良いんじゃないかなと思います。

物によっては胴体部分だけが厚いネオプレンやゴムでできていて、腕や脚など動かす部分だけ薄いネオプレンでできているウェットスーツもあります。目的に合わせてウェットスーツを選んでくださいね。

ウェットスーツの選び方2「サイズ」

次にサイズの選び方についてです。オーダーメイドでない限り、だいたいS、M、L、XLみたいに数種類のサイズから選ぶことになります。なかなか自分のサイズとジャストサイズのものがなくて、若干大きいか、若干小さいかでどちらにすればいいのか迷うんですよね。

一般的によく言われているウェットスーツの選び方は「迷ったときには “小さいサイズ” を選ぶ」です。というのもウェットの一番の目的は「防寒」ですよね。生地が体にぴったり密着していないと、首元や手首などの隙間から水が入り込んできて、常に水が流動し続けるから寒いんです。

なのでちょっときついかなーと感じるぐらいのものを選ぶと良いと言われます。着る時には苦労するのですが、水の中に入ると水圧で筋肉が押されるのでちょうどぴったりになります。

ただしあまりにギッチギチだと動きづらくなりますし、波酔い・船酔いしやすくなります。だから首元が開けられるタイプがオススメです。気持ち悪くなったときに首を開けると楽になるからです。

それと中に防寒のレギンスやスキンを重ね着する時は、きつすぎて苦しくなったりするので、そのあたりも考慮して選んでください。

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一番良いのはお店の方に聞くことです。ネットショップでも実際の店舗でも、スリーサイズや身長・体重を伝えるとアドバイスをくれるところが多いです。あとはあなたのお好きな色とデザインで決めてしまって大丈夫です。

ウェットスーツのマーメイドたち

さてここからは別撮りした画像と重ねてご覧ください。先日の人魚の学校にいらっしゃったマーメイドの皆様のウェットスーツをご覧ください。皆さんステキな映えスーツを着ていらっしゃいました。ウェットを着ると寒さを感じにくくなります。秋冬に練習時間たっぷり泳ぎたい人魚さんはウェットスーツを着ることが多いんですね。

鮮やかなオレンジのウェット。マヒナの人魚フィン・マーフィンもきれいなオレンジです。フィンと色を合わせていて素敵です。

そしてシルバーのウェット。未来的でカッコいいです。サメやイルカを連想させるスポーティーなイメージです。

ジャケット型のウェット。ピンクのワンポイントが目を引きます。上下分かれたウェットスーツは脱ぎ着も楽です。

脇から腰にかけてのパープルが鮮やかなウェット。手を上げて泳ぐ時に目立ちます。腰のウェイトの色も合わせると全身のコーディネートが決まります。

以前ご紹介したチャイナウェット。同じネオプレン素材でできたロングソックスを合わせました。首元が赤いチャイナ襟なので、シュシュやフィンカバーでワンポイントレッドでコーディネートしています。

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ショートパンツ型のウェット。胸から胴体部分が厚いゴムになっていて温かく、腕や足部分は動かしやすい2mmのネオプレン素材になってます。真っ黒なんですが、ニーソックスと合わせると温かいですし、女性らしさが出ますね。

ウェットはどこで買ったの?

どこで購入したのか皆さんにお聞きしたところ、アリエクスプレスAliExpressで見つけた──とのことでした。私のウェアもアリエクスプレスで買ったものです。

だいたい5000円から3万円ぐらいまでいろんなタイプがあります。ワンピース型が最近の流行みたいですね。同じ色のフィンソックスも売っていますし、フィンやシュノーケル、マスクなどガジェットと色を合わせるのも楽しいです。

以上ウェットスーツの素材や機能またウェットスーツの選び方などお話しました。この記事があなたのウェット選びのご参考になればとても嬉しいです。

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