人魚の学校の創立者であり、現校長のShellina先生にインタビューしました。舞台は人魚の学校の修学旅行が開催された、沖縄県石垣島クラブメッドです。人魚の学校や修学旅行について語っていただきました。
Shellina先生、自己紹介をお願いいたします
こんにちは。Shellinaです。私は2016年の初めくらいから初めてマーメイドスイムを始めて、人魚の学校というマーメイドスクールを運営させていただいております。
マーメイドスイムを始めたきっかけは?
私はもともと素潜りとか全くしてなかったんですが、野生のイルカや人魚、南の島の優雅で自由で美しい世界に憧れていまして、野生のイルカと泳げることと、現実の世界で人魚になれると知り「絶対にやりたい!」と思って、この世界に飛び込みました。
元々水泳が得意だったんですか?
いやいやいや(笑)。私は全く泳げなくて、クロールも1mも泳ぎ方すら知らない──全く泳げない状態でした。イルカと泳ぎたいのと人魚にになりたという気持ちで、近くの市民プールに行って、ビート板をそっと浮かべてそっと離すいうところからスタートしました。
あとは独学でYouTube見たり練習に練習を重ねて、それからスキンダイビングとフリーダイビングを習って頑張ってきました。まず人体が水に浮くことすら知らなかったので、そっとビート板を離して「浮いた!」と驚くところからスタートしました。
どんな資格をお持ちなんですか?
PADIフリーダイビングと、SSIマーメイド、マーメイドインストラクター、あとはレスキュー(赤十字水上安全法救助員)ですね。レスキューはプールと海とがあって、両方とも資格は取りました。
まず元々泳げなかったところから、何百メートルを何回も泳がされたり、立ち泳ぎも10分──5分?を毎日させられたり……。2〜3ヶ月ぐらいですかね、毎日プールに行って練習して──っていう感じでした。それもやり方が分からなかったので、色々自分で研究したり、動画を見て練習しました。
人魚の学校の生徒さんは水泳が得意な人が多いですか?
元々水泳をしてきましたという方も多いんですけど、やっぱり私と同じように人魚に憧れがあるものの、ちゃんと泳いだこともないし、泳げないという方も結構多いんです。
私は自分が元々水泳ができなかったので、できない人の気持ちが分かるし、なぜできないのかという疑問に対する解決法も色々経験してきて分かります。だから私は自分が水泳が出来なくて良かったなと思ってますよ。
人魚の学校設立のお話を聞かせてください
設立は2020年ですね。「人魚の学校」という名前をつけてくださった方がいたんですよ。いろんな案をたくさん出したんですが、でもやっぱり「何をやるところか」──一番分かりやすいのが大事かと思いまして、「人魚の学校」という名称を選びました。
人魚の学校創立当時に苦労した点は何ですか?
まず「マーメイドスイム」という言葉を知らない方が多かったので、最初は生徒さんがなかなか集まりませんでした。お国柄っもあるかもしれないんですけど、日本でもマーメイドの資格というのがまだ入ってきたばかりというのもありますし……。まだマーメイドスイムは知名度がないので、中国・韓国・台湾に続いて、日本ももっと盛り上げていきたいと思ってます。
人魚の学校の生徒さんはどんな方が多いですか?
私は35の時にマーメイドスイムを始めたんですけど、当時はすごく自分に引け目があったと言うか……やっぱりちっちゃいお子さんとか、若い女の子がやるものだというイメージがあったんです。それでもやっぱり夢を叶えたくて、今が一番若いから、チャレンジしたいと思った時にチャレンジしようと思って始めました。
でも意外と来てくださる生徒さんも、若い女の子だけじゃなくって、30代・40代・50代……上は70代の方まで来てくださっています。年齢を気にして「やりたいけど……でも……」と諦めちゃうんじゃなくて、チャレンジしたいと思ったらその純粋な気持ちのままで来てくださるとすごく嬉しいです。
初登校の生徒さんでも人魚のように泳げますか?
普段なかなか泳ぐ機会がないという方も多いので、不安な気持ちのままチャレンジしてくださる方が多いんですよ。それでも「全く泳げないです!」という方でも、だいたい2時間の講習のうち1時間もすれば、皆さんマーメイドのように美しく泳ぐことができるようになります。
今まで100%とじゃないかな、みんな泳げるようになります。泳いでいるところの動画を見てもらうと「すごい自分じゃないみたい!」「人魚がいる!」って喜んでくださるんですよ。
人魚の学校の修学旅行とは何ですか?
(マリダイバー:実はここは石垣島なんです。今回は人魚の学校の先生と生徒の皆さんと、石垣島クラブメッドカビラに修学旅行に来ています)
なかなか周りに「私もマーメイドスイムをやってる」という子はいないと思います。でもこうやって同じ趣味で全国からマーメイドが集まって、一緒に大群の人魚で泳げるのが──綺麗な海で泳げるのはとても良かったんじゃないかなって思います。すごく反響をいただいているので、とても良い機会になっていると思います。
みんなでお食事したり、ビーチで一緒に撮影したり。またボートツアーに行って泳いだり。みんなでボートに乗り込んで、2ポイントの日、3ポイントの日もあるんですが、いろんなところに行って一人ずつ撮影したりもしました。みんなで「せーの!」で合わせて、本当の海の人魚の大群のように泳いだり撮影をしましたよ。
生徒さんの海でのマーメイドスイムはいかがでしたか?
やっぱり「海で泳ぎたい!という気持ちはありますよね。マーメイドをやりたい方は皆さんそう思ってらっしゃるんですけど、実際に人魚の格好で海に入るとびっくりするくらい大変なんです。
まずプールと違って浮力がすごく強いので、潜ることがなかなか難しいんですね。あと波やうねりですごい煽られてしまって、思うようにうまく潜れなかったりもあります。休憩のフロート(浮き輪)も用意されてるんですけど、そこにたどり着くまでもすごく大変なんですよね。
なのでやっぱり知識や体力など、前準備がないといけませんね。プールで背がちゃんと立つところで安全に練習を重ねて技術をつけてからでないと。自分でテイル買ったから、いきなりテイルを履いてやってみよう──みたいな感じで入るととても危険です。やっぱり練習が大事だなって思います。
ホテルで子どもたちにミニレッスンもされたとか
ここクラブメッドさんはプールでもマーメイドスイムをしていいよと許可をくださったんです。それで人魚姿で泳いでいると、小さなお子さんや興味持ってくださる方、話しかけてくださる方がいっぱいいらっしゃいました。それで一緒に体験してもらったりしたんですよ。
人魚の学校にキッズクラスも開設されますか?
人魚になってみたいというお子さんもすごく多いので、定期的に開催できるような場を設けていきたいなとは考えております。
今後の人魚の学校でやっていきたいことは何ですか?
海外だとレストランや、水族館などいろんなところでプロのマーメイドの方たちがショーをされたり、イベントされたり──当たり前のようにされてるんですが、日本ではなかなか入れるところが少ないんですね。生徒の皆さんの泳ぎを披露する場が限られている状態なんです。
やっぱりマーメイドとして頑張っていらっしゃるので、活躍できる場を増やしていきたいと思っております。
最後にマーメイドになりたい方へのメッセージをどうぞ
小さいお子様からマダムまで、男女性別も問わず、人魚になりたいという憧れの気持ちがあればぜひチャレンジしていただきたいです。泳いだこともあまりないな──体型に自信がないな──と色々思うことはあるかもしれませんが、やりたいと思った純粋な気持ちに素直にチャレンジしていただきたいですし、私もその場所を提供できたらと思っております。
Shellina校長先生から人事についてのお知らせ
今まで一緒に頑張ってきてくださったチェルシー先生が卒業されまして、後任としてたくさんお世話になってきましたマリダイバーさんに講師として勤めていただくことになりました!
(マリダイバー)これからもYouTube、人魚の学校でのレッスンを通じて頑張っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!
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ロケ地
沖縄県石垣島・クラブメッド
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