2021年9月26日名古屋市の人魚の学校練習会に参加しました。今回のテーマは「マーメイドスイムが上達する人・上達しにくい人」です。人魚泳法が上手になるにはどうしたらいいのか? コツや個人的な考えなどお話します。
人魚の学校とは?
2021年9月26日、愛知県名古屋市名東区にありますダイビングショップ&スクール・evisにて人魚の学校の練習会が開催されました。5月から9月の夏の間は名古屋市南区の日本ガイシアリーナ飛込みプールでも練習会が行われますが、秋から冬、春にかけては主にここevisのダイビングプールで人魚のみなさんが練習されます。
evisのプールは名古屋でも最大級の室内ダイビングプールで、浅いところは水深1.2m深いところは5mあります。マーメイドスイムの練習にはぴったりですね。
この日のマリダイバー
この日の私の人魚ウェアはブラック&ホワイトのレギンスとトップス、テイルはマヒナのマーフィンに手作りのフィンカバーをつけています。白黒でシャチっぽくないですか? 格好良くて気に入っているんですよね(自画自賛)。こんな風にレギンスを衣装にしてもいいんじゃないかなと思います。
いつも練習では私は目標というか、その日に重点的に練習したいことを決めています。今回は「できるだけ水中で長く留まること」を目標にしました。できるだけ無駄な動きをなくすようにします。バタバタと慌ただしくもがいたりすると、それだけ筋肉が酸素を消費してしまいます。
こんな風に練習会のときには「今日はこれをマスターするぞ!」と何か目標を決めておくと達成感がありますよ。
バブルリング練習
バブルリングの練習をしています。別の記事で解説したいと思いますが、マーメイドスイムのテクニックの一つとしてバブルリングを練習される方が多いですね。
下から見上げる水面ってキラキラしててとってもキレイなんですよ。ぜひあなたにも体験していただきたい光景です。
ノーフィンで潜る練習
マーメイドフィンを外して、ノーフィンで潜る練習もしました。ちなみにこの時私はダイビングマスクではなく、水泳用ゴーグルでノーズクリップを鼻につけています。なので鼻を摘んで耳抜きはしていませんね。水深5mぐらいの浅さなら水泳ゴーグルとノーズクリップでも問題ないです。
水中で走る!
水中で走ってますね。右手に持っているのは2kgのウエイトです。あなたは水中で走ったことありますが、これものすごく難しいんですよ。夢の中で走る体験をしたことがあるかもしれませんが、あれと同じでうまく速く走れないんですよね。
水中で踊る!
ダンスをしていますね。私は若い頃はダンサーをしてたんですが、これまた水の中ではかなり難しいです。足をしっかり踏みしめることができませんし、水の抵抗があってさっと動けないんですね。その代わりに陸と違って重力から開放されますから、くるくる回ったり飛んだりは簡単になります。
あなたは水の中でやってみたいことありますが、水の中は夢の中や宇宙空間にいるのと似てます。普段できない事にもぜひチャレンジしてくださいね。
上達するにはとにかく潜るのみ!
今回のテーマは「マーメイドスイムが上達する人・しない人」です。マーメイドスイムが上手くなるにはどうしたらいいでしょう? ぶっちゃけて言いますと「とにかく潜る」ですね。身も蓋もありませんが、やっぱり回数がものを言います。
もちろん生まれつきの水泳・潜水のセンスもありますが、耳抜きも潜降も息をこらえるのも、まずは慣れです。潜れば潜るほど上達します。
マーメイドスイムが上達する人・しない人
まあそんな当たり前のことを言っても仕方ないので、少しでも速く上達する方法と、上達しやすい人 なかなか上達しない人についてお話していきたいと思います。
先程「回数をこなす」と言いましたね。私も3年ほどフィンスイミングのクラスに毎週通って繰り返し練習した時期がありました。この時思ったのはできるだけいろんな人と一緒に練習するのがかなり効果的だということです。
例えばジムのプールなどで一人っきりでひたすら泳ぐ──というのもありなんですが、いろんな人の泳ぎを見るというのがすごく勉強になるんですよね。
上手な人の泳ぎを真似しましょう
私も人魚の学校に入学しまして、他の人魚の皆さんの泳ぎを見るのが本当に勉強になるなあとつくづく思いました。潜り込みが上手な方ポーズをとるのが上手な方、バブルリングを作るのが上手な方、ドルフィンキックが上手な方、皆さんそれぞれ得意分野があるんです。
そういう上手な方の仕草や動きをよく観察して その場ですぐに真似る。これを繰り返すと一人でやるよりもずっと上達が早いんですね。
その場ですぐに練習できる人魚の学校
YouTubeなど動画で見てマーメイドスイムを座学で学ぶのもとっても大事だと思いますが、陸にいたままではどうしてもその場ですぐに練習ができません。「なるほど!」と思ってすぐに自分で真似してやってみるという環境があると、あっという間に上達するんですよ。
最初のうちは自分が泳ぐだけでいっぱいいっぱいだと思うんですが、お友達どうしとか練習会とか、とにかくいろんなスイミングの場面で、他の人の泳ぎを見て学んですぐに試してみるといいかもしれませんよ。
上手なダイバーの共通点とは?
それとここからはちょっと精神論を言ってみますね。これまでいろんなダイバーさんたちと各地でお話して、上手なダイバーさんに性格的な共通点があると気づきました。技術力が高いダイバーさんは非常に性格がいいんですね。明るくてフレンドリーであまり物事をくよくよ悩まないポジティブな感じの方が多い気がします。
もちろんストイックに突き詰めていく、真面目なタイプの方もいらっしゃいますが、それでもどこかおおらかさとかゆるぎない自己肯定感がある方が多い印象です。
素潜りは精神のスポーツ
というのもダイビングってよく「精神のスポーツ」って言われるじゃないですか。特にフリーダイビングですね。呼吸を止めるアプネアにしても、垂直に潜っていくコンスタントウェイトとかフリーイマージョンとかどの競技にしても、精神の強さがものをいうんですよね。
脳が怖がったり焦って酸素を消費しないように、普段からヨガや瞑想をしてる選手も多いですね。頭を空っぽにして心を落ち着けることが必須なんです。
だからもとから楽天的というかポジティブで明るい方はすごく有利ですね。そういう方ってぐんぐん上達するなあと思います。
SNSで上達するかどうかわかってしまう!?
極論を言いますとSNSでその方の発言を見ただけで、ある程度マーメイドスイムの伸び代がわかってしまうかもしれませんよ? いつもイライラして怒りがちな人、クヨクヨ悩みがちな人、ムカムカして愚痴が多い人──そういう発言が多い方は心がネガティブな方向に傾きやすいです。自分思考でなく他人思考なんですね。
水中ではおしゃべりできませんし、自分独りと向き合いますよね。そんなときも人よりも上手く泳ぎたい、人にどう見られるか気になる、人より上手くできないと恥ずかしい──と他人思考ではいずれ頭打ちになってしまう気がします。
水と仲良くなりましょう
「今、ここ」この瞬間に集中して自分の心と体と静かに対話できる──そんな自分思考の人の方が水と上手くやっていける気がします。
まあ これはあくまで私の持論ですので異論・反論があろうかと思いますが、マーメイドスイムをもっと頑張らなきゃ!もっとしっかりやらねば!と気負いすぎずに、焦らずに、楽しく、ポジティブに「自分が水と仲良くなること」を第一目標にしてみてはいかがでしょうか。
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