マーメイドスイムに必要なマーメイドテイル、どこで売っているの? と疑問に思う方も多いのでは。この動画では人魚衣装の入手法、世界のマーメイドスイムブーム、お店、オーダーの仕方などをお話します。
研究テーマ「人魚衣装はどこで買うの?」
今回の研究テーマは「人魚衣装はどこで買うの?」です。マーメイドスイムの人魚の衣装は「マーメイドテイル」と言います。シリコン製のマーメイドテイルもありますが、布製のテイルを使っている人が多いです。シリコン製にせよ布製にせよ、どこに売っているのか、どうやって買うのか気になりませんか? 今回はこの人魚衣装の入手方法や先日購入した私のマーメイドテイルのレビューをしたいと思います。
マーメイドスイムをやってみたい方へ
マーメイドスイムをやってみたいという方は、水中を泳ぎたい──というのもありますが、まずは人魚衣装を着てみたいというご希望を持っている方が多いですね。たとえ泳ぎが苦手な方でも、波打ち際で人魚になりきって遊んだり、SNS映えする写真を撮影するのもきっと楽しいと思います。
そんな人魚衣装──マーメイドテイルはいったいどこで売ってるんだろう? どうやって買ったら良いの? どれを選んだらいいの?──といろんな疑問があると思います。今回はビギナーの方やマーメイドスイムを始めてみたい方に、人魚衣装について詳しくお話したいと思います。
【1】自分で作る
マーメイドテイルシリコン製でも布製でも主な入手法は3つあります。一つは自分で作ることです。実はこういったマーメイドテイルが商品として市販されるようになったのは、ここ7〜8年のことなんです。それ以前は専門のショップも今ほどなかったので、皆さん衣装は自作されていました。
例えばマーメイドスイムの先駆者のHannah FraserさんとかMermaid Melissaさんは自作のテイルを愛用されています。彼女たちは15年から20年以上マーメイドスイムをしているのですが、当時は専門の業者もなかったんですね。
今でも自作のテイルで泳いでいる方はたくさんいますし、私もその一人です。自分で作るのもとっても楽しいですよ。世界で唯一の衣装で泳ぐのは、より衣装に愛着が湧きます。縫い物が得意な方はぜひオリジナルのテイル作りにチャレンジしてみてください。
【2】ネットサイトで購入する
2つ目はネットサイトで購入することです。今は日本のAmazonでも楽天でも、
のような単語で検索すると、山程商品が出てきます。価格はだいたい数千円から数万円ぐらいです。ただしAmazonや楽天で販売されているのは、ほとんどが中国で作られたコピー商品です。
AliExpressのテイルは安いけれど要注意
中国の海外向け通販であるAliExpressで、全く同じものがその半額ほどの値段で販売されています。また日本で探すよりもたくさんの種類が見つかります。AliExpressは届くまでに数週間かかりますが、Amazonや楽天も同じぐらい日数がかかることもあるので、できればAliExpressで買ったほうがいいですね。
ただしAliExpressのテイルは印刷や縫製がひどかったりする粗悪品がある一方、非常に作りの良い商品も販売されてます。玉石混交なので見極めがちょっと難しいです。
海外の専門店のサイトから購入
またこういった大手ECサイトではなくて、海外のマーメイドテイルメイカーの公式サイトから直接買う手段もあります。欧米諸国──特に米国が多いですが、マーメイドテイルメイカーは以下のようなものがあります。
Mertailor(アメリカ)2003〜
FINFOLK PRODUCTIONS(アメリカ)
MerrowFins(アメリカ)
SIRENALIA(アメリカ)
SEE THROUGH SEA(アメリカ)
MERMAID CITRINE(アメリカ)2011〜
Mernation(アメリカ)2013〜
SYREN STUDIOS (アメリカ)
AquaMermaid(カナダ)2003〜
MERMAID KATSHOP(ドイツ)2013〜
米国製はシリコンテイルが多いですが、布製のテイルやウェアも販売しています。
欧米諸国の人魚事情
余談ですが、マーメイドテイルのお店は最初はアメリカのお店が多かったんですね。アメリカに人魚専門店が多い理由は、自宅にプールがあるご家庭が多いからです。上流階級でなくても、中流の一般家庭でも都心から離れると結構プール付きの家が多いんです。そうすると自宅で自由に泳げますから、小さいお子さん──特に女の子がマーメイドスイムに興味を持って、人魚衣装を欲しがることが多いからです。
人魚系YouTuberもアメリカ人が圧倒的に多くて、その次がカナダとかヨーロッパ勢です。羨ましい限りです。日本の住宅事情ではなかなかプールつきの家を建てるのは難しいですものね。
中国のマーメイド事情
でもここ5年ぐらいは中国のお店が次々とオープンしています。中国のメーカが増えた理由はここ5年ぐらいで中国でマーメイドスイムが爆発的に流行しているからなんです。中国バブルで一気に富裕層が増えたからかもしれません。今では中国では人魚のプロチームが結成されたり、2021年には100人の人魚が一斉に巨大水槽で泳ぐイベントが開催されました。これはギネス記録になったそうですよ。
それと中国のダイビング市場が急速に伸びていることもあります。中国ではダイバーの人口のうちの50%が女性が締めているんです。これは世界でも最も大きい割合です。そうすると女性ダイバーの中にはマーメイドスイムに興味を持つ方も増えますからね。そんなわけで次々と新しいテイルメイカーが起業しているんですね。
【3】専門店でオーダー(人魚の学校)
3番目の方法は「マーメイドスクールで注文する」です。以前名古屋の「人魚の学校」でマーメイドテイルのモニター会が開かれました。去年の11月でしたね。主に中国の様々なメイカーさんのマーメイドテイルが持ち込まれまして自由に試着、試泳──というんでしょうか、身につけて泳ぐことができたんです。気に入ったものがあったらその場でオーダーしたり後日人魚の学校を通して注文できるというイベントでした。
カタログでマーメイドテイルを注文
この日にいただいたカタログがこちらです。こんな感じでテイルの写真が載ってます。私もこの時1着オーダーしたんです。鯨歌(Kingkey Mermaid)というメーカのアンビライトという衣装です。全身ゴールドの金鯱マーメイドです。
黄色やオレンジは水中で最も目立つ色なんですね。陸上と水中では色の見え方がかなり変わります。たとえば10m以上潜るとたとえ透明度が高くても赤い色は黒っぽくなってしまうんです。でも黄色は深度があってもかなりくっきり見えます。水の青色とのコントラストも美しいのでオススメです。
オーダーと採寸について
オーダーをする時に必要な採寸です。
ヒップ
太もも
膝
ふくらはぎ
足首
足の長さ
と7ヶ所を測定します。テイルの下にレギンスやウェットパンツを履いて潜る人は裸で測るのではなく、レギンスパンツを履いて測りましょう。この寸法と商品名、欲しい色を、人魚の学校の先生に伝えて発注してもらって、大体1ヶ月から1ヶ月半ぐらいで手元に届きます。
金鯱テイルレビュー
届いたテイルは印刷の発色も美しくて、素晴らしかったです。生地はスパンデックスなのですが、しっかりと厚みがありましたよ。
このテイルには他にトップスと、足ひれ部分に入れるプラスチック板がついていました。ジッパーを開けてプラスチック板を入れて、その上にモノフィンを入れて履きます。プラスチック板を入れるとテイルが開くのでとても見栄えがします。
プラスチック板のある・なし
比べてみるとテイルが丸まらずに美しく開いているのが分かります。ただし板が入っているとその分水の抵抗が大きくて結構泳ぎにくくなります。それとプラスチックの浮力とヒレの先に貯まった空気で足全体が浮上してしまって、非常に泳ぎづらかったです。なのでヒレの先の縫い目をほどいて水が排出される出口を作りました。個人的には板なしの方が泳いでて楽──というか水の中で自由に動けるので楽しいです。
トップスに一手間加える
それとトップスです。布一枚なのでこれだけで泳ぐのはあまりおすすめできません。下に黄色いビキニのブラを着た方がいいです。トップスは泳いでいるとずり下がってきてしまうんですよね。だからスパンデックス生地で紐を作って水着のブラ紐に結びつけることにしました。そうしたら全く問題なく泳げました。
様々な用途があるマーメイドテイル
実はマーメイドテイルはいろんな用途がありまして
写真・映像撮影向きのテイル
海水浴でも使える簡易テイル
などシーンに合わせて使い分けた方がいいんですね。この金鯱マーメイドテイルは陸上での写真撮影向きかなと思います。やはりヒレが大きいので見栄えがします。ただ水中をガンガン泳ぎ回るにはちょっとヒレの大きさを持て余す気がします。でもやはり美しさに目が奪われますし、心ときめくゴージャスさがいいですね。良いお買い物ができました。
はい以上マーメイドテイルの入手方法を3つ、そして私がオーダーしたマーメイドテイルのレビューもいたしました。あなたのテイル選びのご参考になればとても嬉しいです。お気に入りのものが見つかるといいですね。
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