愛用しているLindenのマーメイドモノフィンのストラップが切れて壊れてしまいました。でも簡単に補修! リンデンフィンについての解説と、ストラップを直す方法をご紹介します。
リンデンフィンのストラップが切れた!
これ見てください。リンデンのモノフィンなんですが、ストラップのところが壊れちゃったんです。ストラップはラバーでできてるんですが、輪っかがちぎれてしまいました。というわけで今回は1リンデンフィンについて、2リンデンフィンの欠点について、3ストラップの直し方について、以上3つのトピックをお話します。
リンデンフィンとは?
リンデンフィンは人魚界のカリスマ・マーメイドリンデンさんという方が開発したフィンです。名前はLinden Wolbertさんです。もともとフリーダイバーで、20年以上前からマーメイド活動をされています。
最初は子供用のマーメイドフィンを販売されていたんですが、5年ぐらい前に大人用のフィンを販売して全世界のマーメイド大歓喜となったんですね。
マーメイドフィンの種類について
マーメイドのフィンはモノフィンと言います。モノは英語で一つっていう意味です。一枚ヒレのフィンだからモノフィンと言います。2はバイ、ビーというので二枚ヒレフィンはバイフィン、ビーフィンと言います。
マーメイドのモノフィンはいろんな素材でできてて、ゴムやシリコンとかが多いんですが、リンデンは大部分がプラスチックでできています。だから軽くて水中での取り回しがすごく楽なんです。
素材が硬いほど水をよく捉えます。水を捉えるとは──言葉で説明するのは難しいんですが、わかりやすく言えば「水の抵抗」のことです。素材が硬くてしかも軽くてしなやかだと、水の抵抗が大きくなるのでその分推進力が増します。だからフリーダイバーのモノフィンはカーボン・ファイバーなど軽くて丈夫な素材でできてることが多いです。
このリンデンもプラスチックでわりと大きめなので、しっかりと水の抵抗を感じて水を捉えることができるから速く泳ぐことができます。
フィンの特徴について
一方柔らかめのシリコン素材のフィン。マーテイラーというメーカーのものが有名ですが、ふにゃふにゃなので抵抗が少なくて速く泳ぐのには向いてません。でもその分すごくしなるのでより生物に近い動きリアルで優雅なマーメイドスイムになります。
ゴムのフィン(マヒナのマーフィン)はある程度しなるし水の抵抗もあるので、両方のいいとこ取りができる感じです。そしてプラスチックはまあまあ速く泳げます。カーボン・ファイバーならさらに速く水中を進むことができます。
自分の目的に合ったフィンを選びましょう
でもマーメイドスイムは速ければ良いというわけでもなく、ゆーったり、のーんびり優雅に泳ぐことも重視されているので、一概にどのフィンが一番最強とは言えません。どういう泳ぎをしたいか、個人の好みを重視しましょう。自分の目的に合ったフィンを選ぶのが大切です。
私としてはリンデンは軽くて持ち運びしやすく、足がつりにくい。そしてある程度速く、力強く泳げるため、結構好きで愛用していました。水中でのヒレが揺らめく感じや優雅さは、フィンの上に被せるマーメイドテイルでカバーすればいいかなと。
リンデンフィンの欠点
リンデンの重大な欠陥についてお話します。以前のレビューでも少し言ったのですが、耐久性の問題があるんです。ゴム製のストラップが切れやすい問題です。
ネットで調べてみるとストラップが切れて困っている人があちこちに書き込んでます。例えばアマゾンのレビューでは数回しか使ってないのにストラップが切れたなど★一つのレビューが結構書き込まれています。
それからMernetworkという全世界のマーメイドが利用しているコミュニティにもリンデンのストラップが壊れたと書いてる人がいます。「Linden strap broken」みたいな単語で調べるとネットに続々と記事が出てきます。
生中継本番直前に切れてしまった!
私も先日のTBSの生中継でこのリンデンを使ってたら、本番直前でストラップが切れちゃって大慌てしました。スタッフの方にビニール紐をもらって足首にぐるぐる巻いてみたりしたんですがそれでも全然固定できません。スリッパ履いてるのと同じです。パッカパカなんです。
だから膝が曲がった変な泳ぎ方になっちゃいました。スリッパ状態でフィンが脱げそうになりながら泳いでいるので、あんなふうになってしまったというわけなんです。
リンデンは安全性の問題がある
突然ストラップが切れてしまうのは非常に問題があります。特に泳ぎに慣れてない方のフィンが海で切れたら、慌ててしまって溺れる可能性もあるので、安全性に問題があると思います。
でもマーメイドスイム自体が命の危険があるエクストリームスポーツですから、こういうトラブルも納得の上で、ある程度自己責任で泳ぐ必要があります。ただリンデンフィンはストラップが切れる可能性がありますので、ご使用については注意が必要と申し上げておきます。
リンデンフィンの直し方を教えてくれる人が!
Lindenの公式サイト見てみたら、一応交換用のストラップの販売ページもあったんですが、全部Sold Out。売り切れです。ヤバい……オワタ……と思ったんですが、ありがたいことにYouTubeで直し方を教えてくれている方がいました。
アメリカ・シカゴにあるMermaid Swimming Clubの男性が動画を作ってくださってました。ありがたいですね。ということで動画を見ながら私も直してみました。
結束バンドで簡単に直る!
リンデンフィンのストラップ部分フィンの大部分はプラスチックなのですが、フットポケット(足を入れる部分)とストラップはゴムでできています。このゴムストラップのリングになったところが切れたんですね。
用意するのは結束バンド(100円ショップで買ったもの。結束バンドの長さはもっと短くてもOK)です。切れてしまったストラップの先を半分に折って、結束バンドで縛ります。色は目立たないように黒にしましたが、何色のバンドでも構いません。
もう一本結束バンドを用意して先程締めたバンドに通します。そしてプラスチックのパーツに通して2本ともギュッと締めます。がっちり締めてしまって大丈夫です。余分な部分をハサミで切ります。
つまりはプラスチックパーツに結束バンドで連結するということです。結束バンドはとても丈夫なのでまず引きちぎれません。両足同じように固定して終了です。
簡単でしたね。5分もあれば修理できます。これならお金も時間もかかりません。とても良い方法を教えていただいて感謝しています。Mermaid Swimming Clubさんありがとうございます!
接着剤はおすすめできません
Twitterのアドバイスで「接着剤で直してはどうか?」とも言われたんですが、どんな接着剤を選んでも、強度が全然足りないと思います。接着剤は異素材だから、ぐいぐい引っ張って負担がかかるような部品を固定するのはちょっと難しいんですよね。でも結束バンドで物理的に固定する方法なら強度は結構あると思います。
また切れてしまってもすぐに直せるのもいいですし、予備の結束バンドを持っておけば万が一のときにも安心できます。リンデンフィンをお持ちの方──と言っても日本に50人もいないかもしれませんが一応心に留めておいてください。
追記
リンデンのマーメイドフィンの新作が、2023中に発売予定だそうです。男性を意識したユニセックスの新色フィン(写真のブルー&ブラック?)や、旅行に便利な世界初の「折りたたみ式フィン」の発売も予定されています。これは期待大!